2007年10月25日(木)14:58

仏極右ルペン議員はアイルランドの国民投票でEU改革条約を葬り去る意向

ストラスブール(AP)

フランス極右のジャンマリー・ルペン欧州議員は、アイルランドの助けを借りてEU改革条約を葬り去る意向である。今のところアイルランドは条約の批准を国民投票で問う唯一の国である。ルペン議員は、政治運動家の招待でアイルランドに行き、改革条約の否決を訴えることができれば私にとって「大きな喜び」である、と水曜日の夜ストラスブールで語った。 ルペン議員はまた、改革条約に反対する請願書をフランスに提出すると発表した。最初のEU機構改革を図った欧州憲法条約案は2005年にフランスとオランダ*の国民投票で否決されている。新条約の生みの親の一人、フランスのニコラ・サルコジ大統領は、今回は議会で批准を行なう意向である。

アイルランドは憲法で国民投票を定めている。しかし2001年**には最初の国民投票でニース条約を否決し、新規加盟10ヶ国へのEU拡大を妨げた。1年後の仕切り直しでようやく過半数の賛成を得、批准に成功した経緯がある。

原題:Le Pen will EU-Reformvertrag mit Hilfe von Irland zu Fall bringen

訳注:
*原文には「フランスとデンマーク」とあるが「フランスとオランダ」の誤り。
**原文には「2004年」とあるが、最初の国民投票は2001年6月。二度目の国民投票は2002年10月。(詳しくは本HP「EUの機構改革」の2001年6月および2002年10月の記事を参照)




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